兵庫県、新県政推進室を3月末で廃止 5月末から敷地内を全面禁煙に
【神戸経済ニュース】兵庫県の斎藤元彦知事は22日に開いた定例記者会見で、新県政推進室を3月31日で廃止することなどを盛り込んだ4月1日付の機構改革を発表した。
このほか5月31日の世界禁煙デーを機に、県庁舎敷地内での全面禁煙に踏み切ることも発表。4月1日からは県職員は勤務時間中(休憩時間を除く)に禁煙とし、庁舎内でのたばこの販売はやめる。
2番目は「受動喫煙防止に向けての県職員及び県庁舎の取組み」です。
受動喫煙の防止に関する条例を平成24年に兵庫県は策定しており、必要な措置を3年ごとに見直しながら進めてきました。私が知事になって驚いたのが、職員が勤務時間中に普通にたばこを吸っている状況と、敷地内でたばこを吸っている状況が普通の状態でしたので、ここは是正していかなければ、と思ったということがありました。
そのような中、受動喫煙の防止対策検討委員会を兵庫県は設置していますが、昨年、その委員会から、まさに私が思っている方向性と同じ提言がなされました。
1点目として、庁内での敷地内全面禁煙に向けて対応してほしい、ということ。勤務時間は禁煙にすべき、というのが2点目。3点目は、庁内でたばこを販売しないようにしてほしい、というもの。この3点が報告書として提出されました。
それを受け、いろいろと準備をし、4月から対応していきたいと思っています。具体的には、4月1日から職員は休憩時間を除いて、勤務時間中を禁煙とします。
また、庁舎内でのたばこの販売は中止します。今、別館で1カ所販売していますが、そこでの販売を中止します。
喫煙場所については4月1日から廃止にすることも考えたのですが、いきなり廃止にすると、県庁から吸う職員が溢れ出て、県庁周辺で職員がたむろして吸っている状況もよろしくないと思ったので、場所も含めて調整することとしました。5月31日が世界禁煙デーですので、それに合わせて、県庁舎の特定屋外喫煙場所を廃止し、敷地内を全面禁煙にしたい、と考えています。
議会とも調整をし、概ね理解を得ていますので、同じ方向で4月から進めていく形となりました。
当然、トイレに行くなどの離席は個人の権利としてできますが、勤務時間中の喫煙は、少し休憩の範疇を超えている、というのが私の思いです。受動喫煙という意味でも、たばこを吸った職員が執務室へ戻ったときに、隣の職員が匂いを嗅ぎながら仕事をすることは、私自身少し匂いに対して敏感なところがあるので、そこを是正していくことも大事だと思っています。
県は、そういった方向で進めていきたいと思っていますので、県民の皆さんにも理解をお願いしたいと考えています。