2023年3月27日 10:00 Korea wave https://www.afpbb.com/articles/-/3457186
【03月27日 KOREA WAVE】韓国の国会保健福祉委員会は22日、第2法案審査小委員会を開き、たばこに含まれる有害成分の種類と量を公開する「たばこの有害性管理に関する法律案」を通過させた。10年間停滞していた法律案が国会通過の7合目を越えたといえる。たばこ業界は歓迎しながらも猶予期間を1年と定めた部分について準備期間などの理由で憂慮を示した。
小委はこの日、該当法案と国民健康増進法改正案を併合審査し、議決した。
現在販売中のたばこには「たばこ事業法」を根拠にニコチンとタールの含有量だけを表記するようになっている。
今回の法案が本会議を通過すれば、事業者はタールとニコチンの他にも有害性成分の種類と量などを表記しなければならない。紙巻きたばこだけでなく、液状型電子たばこなどすべてが対象だ。
メーカーは2年ごとに全ての販売製品に対する有害成分検査を専門機関に依頼し、その結果を食品医薬品安全処に報告しなければならない。
法案は23日、福祉委全体会議に上程された後、法制司法委員会を経て早ければ今月30日に本会議で可決される。猶予期間は1年だ。
たばこ業界は政府の政策や法案を忠実に履行する立場だが、猶予期間が2年から1年に減った部分に対しては懸念を示した。
数多くの製品に対する分析と食品医薬品安全処への報告を終えるには時間がかかるという理由からだ。
また、有害成分指定と排出物分析に対する実験方法についての議論もこれからだ。国際的基準ではなく新たな測定方式が導入されなければならない点も今後の議論対象として残っている。