小児が同乗する車内の喫煙禁止で受動喫煙減

2020年2月24日 (月)配信 https://www.m3.com/clinical/journal/21558?fbclid=IwAR38uuQ9jw9QgtWTfGF2zoVdznpaLkusfPWiqgVW0-kpwfWoCEyvDPsYkA0

 2015年にイングランド、2016年にスコットランドで小児が同乗する自動車内での喫煙を禁止する法律が施行された。2012-16年の隔年に実施した調査への13-15歳児の回答(イングランド計1万5318件、スコットランド計822件)を基に、この禁止法による小児の受動喫煙曝露抑制効果をロジステッィク回帰解析で検討した。

 その結果、自動車内でのたばこの煙への定期的曝露発生率はスコットランドで2012年3.4%、2014年2.2%、2016年1.3%イングランドではそれぞれ6.3%、5.9%、1.6%だった。イングランドでの禁止法施行は、小児のたばこの煙曝露絶対値の4.1%低下(72%の相対的低下)と関連が見られた。

【原文を読む】
Laverty AA, et al. Impact of banning smoking in cars with children on exposure to second-hand smoke: a natural experiment in England and Scotland. Thorax. 2020 Jan 27. [Epub ahead of print]