たばこの箱に警告画像を 医療系学会がデザイン公募 採用作は国に提示へ



毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20190917/k00/00m/040/257000c


 日本のたばこのパッケージが写真やイラストで喫煙の健康リスクを警告していないのは国際的に遅れているとして、医療系学会などで作る団体が表示デザインの公募を始めた。採用作品を国に示して検討を促すとともに、各学会で啓発教材として活用するという。

 

 公募しているのは日本呼吸器学会、日本小児科学会など30学会が参加する「禁煙推進学術ネットワーク」。

 たばこの箱は現在、「肺がんの原因の一つとなります」などの警告を面積の30%以上を使って表示することが義務付けられている。たばこ事業を所管する財務省は、2020年東京五輪に向け面積を50%以上に広げる方針だが、諸外国で見られる傷んだ臓器などの画像表示は「過度に不快感を与えないようにするのが必要」として採用の構えがない。

 同ネットは3月、同省に画像表示の導入や「低タール」「マイルド」などの文言の使用禁止を求める要望書を出したが、回答はなかった。そこでデザイン公募に踏み切ったといい、同ネット理事の中村正和・地域医療振興協会ヘルスプロモーション研究センター長は「アニメや漫画など日本人の感性に合った形で不快感のない警告はできるはず」と語る。

 10月2日まで募集し、採用作には5万~10万円が贈られる。同ネットのウェブサイトから応募できる

・2019.09.25 「タバコパッケージ注意文言表示デザイン」の募集⇒「採用作は国に提示へ」なんて止めるべき無煙環