禁煙治療に保険 加熱式にも適用 厚労省方針
厚生労働省は11日、火を使わない加熱式たばこを吸う人に対する禁煙治療を公的医療保険の適用対象とする方針を固めた。加熱式は健康被害が少ないイメージがあり人気が高まっているが、有害性は否定されていない。そのため、紙巻きたばこを前提としている保険適用の範囲を加熱式にも拡大。がんなどリスクを減らし、将来の医療費を抑える狙いがある。同日の中央社会保険医療協議会(中医協、厚労相の諮問機関)で大筋了承された。
世界保健機関(WHO)が「加熱式たばこが従来のたばこ製品よりも有害性が低いことを示す論拠はない」としていることなどを踏まえた。たばこの種類にかかわらず、禁煙治療の一部をテレビ電話などのオンラインで受けた場合にも、公的保険が使えるようにする。ギャンブル依存症の専門的治療についても保険適用を大筋了承した。