家庭の受動喫煙防止 寝屋川市が条例提案 3月議会 /大阪

 



毎日新聞
  https://mainichi.jp/articles/20200222/ddl/k27/010/295000c?pid=14516

 

 寝屋川市は21日、家庭やマイカーなど私的空間を含めた場所での子どもの受動喫煙を防止する「子どもの健やかな成長のための受動喫煙防止条例」案を3月市議会に提案すると発表した。私的空間での受動喫煙をめぐっては、罰則はなく努力義務だが、実効性を高めるため、希望する小学4年生を対象に副流煙を吸っていないかをチェックする尿検査を行う。条例と合わせた取り組みは、府内では初めてという。

 条例案では、保護者は家庭で18歳未満の受動喫煙の防止に努めなければならないと規定。同室や同乗する自動車での禁煙を努力義務とした。また市民にも学校周辺や通学路、公園で路上喫煙しないように努めることを求めた。市内の4駅周辺などに路上喫煙禁止区域を設け、中止命令に従わない場合は1000円の罰金を科す。

 条例は成立すれば10月から施行される。市は保護者に守ってもらうため、市立小学校4年生(約1800人)の希望者に、副流煙の取り込みをチェックする尿検査を実施。数値が高い児童の保護者に対して、保健師らが協力を働きかける。

 広瀬慶輔市長は「家庭の領域まで条例で定めることに抵抗はあるかもしれないが、子どもの受動喫煙は虐待と一緒やという思いで最善を尽くしたい」と話している。