横浜市、屋外喫煙所一時閉鎖　混雑減らず17カ所で

　横浜市は2日、市喫煙禁止地区にある屋外喫煙所を一時閉鎖した。新型コロナウイルス対策として周辺のビルなどの喫煙所が閉鎖されるのに伴い、混雑が目立っているためで、愛煙家の居場所が次々となくなっている。

　市街の美化推進課によると、閉鎖したのは屋外の公共の場所での喫煙が禁じられている8地区にある屋外喫煙所17カ所。横浜駅西口の喫煙所は四方に高さ3メートルの間仕切りが設置され、内部のスペース（約80平方メートル）にスタンド灰皿が置かれている。

　周辺のオフィスビルが感染防止対策を取るようになり、混雑が目立ってきた。このため、入り口には利用者向けに「隣の方と距離を空け、ソーシャルディスタンス（社会的距離）を保ってください。利用後は速やかに退出してください」とのステッカーを張って注意を促してきた。しかし、混雑が解消されないため閉鎖に踏み切った。

　同課は「喫煙家からは『ついに喫煙所も閉鎖か。残念だがやむを得ない』と理解してもらっている」と話している。