足利山火事 市、出火原因「たばこと推定」 被害額3200万円
毎日新聞 2021/3/30 23:56 https://mainichi.jp/articles/20210330/k00/00m/040/283000c
栃木県足利市で発生した山火事で市は30日、火災の原因について「たばこに起因すると推定される」とする調査結果を発表した。出火場所とみられる両崖(りょうがい)山(標高251メートル)山頂近くの休憩所付近で、複数のたばこの吸い殻が見つかったという。栃木県警は森林法違反(森林失火)容疑などで捜査している。
市によると、吸い殻は山頂から南西に約200メートルの地点で見つかった。火災発生直後に駆けつけた消防隊員も、この付近で木製のベンチが燃えているのを確認していた。
また、県の調査で焼失面積が約167ヘクタール、被害額が約3200万円に上ることも判明した。市はこれまで上空からの目視で約106ヘクタールと発表していたが、県南環境森林事務所が地上から延焼面積を積算した結果、約60ヘクタール増えた。
山火事は2月21日に発生し、22日後の3月15日に鎮火した。最大305世帯に避難勧告が出て、周辺の中学や高校が休校になった。
2021.3.30 16:46 産経 https://www.sankei.com/affairs/news/210330/afr2103300016-n1.html
栃木県足利市は30日、2月から3月にかけて両崖山(251メートル)一帯で起きた山林火災の出火原因が、「たばこと推定される」と発表した。足利市消防本部の調査で明らかになった。県の調べでは、焼失面積が167ヘクタール、被害額が3200万円に上ることも判明した。
消防によると、山頂から南西200メートルの、出火場所とみられる付近に、複数のたばこの吸い殻が落ちていたことから出火原因を推定したという。
火災は、2月21日に登山者の119番通報で発覚。一時305世帯に避難勧告が出され、現場周辺の中学、高校が休校になるなどの影響も出た。3月1日に鎮圧、15日に鎮火した。
足利市の和泉聡市長は鎮火を発表した15日の会見で、ハイカーの火の不始末など人為的な原因の可能性もあるとして「山の中でたばこを吸わせないための条例をつくるなど、制度面を充実させたい」と話していた。