2023年03月20日 08時45分 福島民友ニュース https://www.minyu-net.com/news/news/FM20230320-765221.php 参考サイト:5/31イエローグリーンライトアップ
受動喫煙防止の啓発を目的に県内各地で展開されているライトアップ運動「イエローグリーンキャンペーン」が5~6月、全国に波及する見通しとなったことが19日、県医師会への取材で分かった。受動喫煙対策に熱心な本県の取り組みに日本医師会が着目し、推進に前向きな姿勢を示しているという。
県医師会の佐藤武寿会長が4月1日、東京都内で開かれる東日本の医師会長会議で、本県の受動喫煙対策を説明する。主な取り組みは【表】の通り。手始めに全国各地の医師会が中心となり、世界禁煙デーの5月31日から1週間、「受動喫煙をしたくない・させたくない」との意思を表す黄緑色の光が各都道府県の1カ所以上で市街地を照らし、意識啓発を図ることを想定している。
本県では妊婦や子どもたちの保護に重点を置いた県受動喫煙防止条例が2021年4月に施行された。県タクシー協会は加盟社の車両約2500台に啓発ステッカーを貼っている。県と医療関係者らでつくる「Tobacco―freeふくしま」によるライトアップ運動は3年目の昨年、県内6市で行われた。こうした取り組みが「福島は全国で最も受動喫煙防止運動が盛ん」(県医師会)との評価につながっているという。
本県の喫煙率は全国平均を3.6ポイント上回る21.9%で、生活習慣病による死亡率が全国上位にある。県医師会の斉藤道也常任理事は「受動喫煙対策は健康啓発の柱。今回の試みは医師と患者の両方にとって重要な一歩になる」と話した。