「今日(7月16日)からいつも使っていた喫煙所が閉鎖されてしまいました。喫煙所の中の灰皿が撤去されて、入り口は施錠されました。1つ下の階の喫煙所か、同じ階の遠くにある喫煙所まで行かなければ吸えなくなってしまい大変です。局内のコンビニではまだ、たばこが売られていますが、吸いたくなるからいっそのことたばこの販売もやめてほしいですよ(笑)」
ポスターには9箇所の喫煙所が7月に閉鎖、来客も多く利用する1階カフェ奥の喫煙所も12月に閉鎖されると明記。さらに、「ご存じでしょうか? TBSはキー局の中で突出して喫煙所が多いです。また、喫煙所の維持費は年間約500万円です」と切実な内容が書かれている。その点については当の局員たちもTBSには喫煙者が多いと感じていたという。
「他局と比較したことはないですが、たしかに多いような気はします。部署の上司も喫煙できないことを嘆いていました。これからは局内でも比較的狭い喫煙室に多くの喫煙者が押し込められていって、より密になりそうで心配しています」(同前)
「禁煙アプリ」の無償提供も
この取り組みを始めたのはTBSホールディングス社内の「サステナビリティ委員会ウェルネスワーキンググループ」。持続可能な社会の実現に向け、2021年10月1日付で設置された委員会だという。今回の取り組みに対して、TBSのサステナビリティ委員会に話を聞くと次のような回答があった。
「TBSホールディングスは、2021年に代表取締役社長を委員長としたサステナビリティ委員会を設置し、『サステナビリティ方針』を策定しました。同委員会の下部組織としてウェルネスワーキンググループが健康経営推進の活動を行なっております。今回の喫煙所の段階的閉鎖はその施策の一環で、合わせて、社内診療所の禁煙相談の開始や、“卒煙”を希望するグループ従業員にむけて、禁煙アプリの無償提供などを行ないます。今後も従業員が健康で生き生きと働ける環境づくりに取り組んでまいります」
健康に働ける職場づくりが、現代における企業の課題のようだ。