2023年12月6日 奈良の声 https://voiceofnara.jp/20231206-news1039.html
奈良県平群町はこの12月末で、役場敷地内にある特定屋外喫煙所を廃止、来年1月から再度、敷地内全面を禁煙にする。
同町は2016年、王寺町に次いで県内市町村庁舎2例目の敷地内禁煙に踏み切った( 当時の記事)。一方、健康増進法の一部改正で2019年7月から、病院や学校、行政機関などは原則敷地内禁煙となったが、通常、人が立ち寄らない建物の裏や屋上への特定屋外喫煙場所の設置も可能とされた。これを受け、町はあらためて屋外喫煙所を設置していた。経緯ははっきりしないが、敷地外で喫煙する職員への苦情があったためではないかという。
ただ、町は喫煙所をずっと残す考えもなく、職員に禁煙外来の受診を勧めるとともに労使で撤去に向けて協議を進めていた( 当時の記事)。このほど町職員労働組合の同意を得られたため全面禁煙を決めたという。
喫煙所は庁舎の裏手にあり、構造は鉄パイプを組んでトタン板を張った簡易なもの。職員のほか議員などが利用してきた。職員約360人のうち、喫煙者は数人という。喫煙所廃止後、敷地外での喫煙ついては良識の範囲で対応してもらい、苦情が出ないようにしたいとしている。
町総務防災課は「敷地内を全面禁煙にすることで受動喫煙の防止を図るとともに職員の健康を守りたい」と話している。
県疾病対策課によると、今年4月1日現在、県内39市町村のうち、庁舎の敷地内禁煙を実施しているのは14市町村。