2017.3月2日 4時02分 NHK http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170302/k10010895461000.html
厚生労働省は飲食店などの建物の中を原則として禁煙にする法案について、バーなどの主に酒を提供する小規模の店を例外とするたたき台を公表しましたが、自民党内では反対論も根強くあり、閣議決定に向けた政府・与党内の調整は長引く見通しです。
厚生労働省は1日、飲食店などの建物の中を原則として禁煙にする法案について、違反した喫煙者には30万円以下の過料を科すとする一方、主に酒を提供するバーやスナックなどの小規模の店を、規制の例外とする法案のたたき台を公表しました。
これについて、自民党内では原則禁煙の一律規制を推進する議員が、「東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて、受動喫煙の規制レベルを世界水準にするために必要なうえ、小規模の飲食店の経営にも配慮している」として、おおむね受け入れられるとしています。
これに対し、原則禁煙に反対する議員が「政府が一律に規制するのは、あまりにも一方的でやりすぎであり、まずは分煙の推進を図るべきだ」と主張しているほか、原則禁煙の例外の対象を居酒屋やラーメン店などに広げるべきだという意見も出ています。
厚生労働省は近く、たたき台を自民党の厚生労働部会に示したい考えですが、意見の対立が収束するめどは立っておらず、閣議決定に向けた政府・与党内の調整は長引く見通しです。