2017.3月9日 15時52分 NHK http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170309/k10010904531000.html
塩崎厚生労働大臣は、参議院厚生労働委員会で、自民党の「たばこ議員連盟」がまとめた、飲食店の経営者が、禁煙、分煙、喫煙を選択できるなどとした対案について、「受動喫煙の害から国民を守らない全く不十分な内容だ」と述べ、批判しました。
自民党の「たばこ議員連盟」は、飲食店などの建物の中を原則として禁煙とする、厚生労働省の法案は容認できないとして、飲食店の経営者が禁煙、分煙、喫煙を選択し、その内容を入り口などに表示しなければならないとした対案をまとめました。
これについて、塩崎厚生労働大臣は、参議院厚生労働委員会で「禁煙、分煙、喫煙などの表示だけが義務となっているが、これでは妊婦、子ども、そして患者などが利用できる飲食店の選択肢を狭めてしまう。望まない受動喫煙を強いられる事態や、従業員やアルバイトの大学生、高校生が煙にさらされることが避けられない」と述べました。
そのうえで、塩崎大臣は「議連の案では、受動喫煙対策を努力義務とする現状の対応とほぼ変わらない。国民の健康を守る立場である厚生労働省としては、受動喫煙の害から国民を守らない全く不十分な内容だ」と述べ、批判しました。