2017.3月10日 11時38分 NHK http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170310/k10010905611000.html
塩崎厚生労働大臣は、厚生労働省が公表した飲食店などの建物の中を原則禁煙とする法案のたたき台に対し、自民党の「たばこ議員連盟」がまとめた対案について、受動喫煙を防止できないとして、引き続き、原則禁煙の案に理解を求めていく考えを示しました。
飲食店などの建物の中を、原則として禁煙とする法案をめぐっては、厚生労働省が今の国会への提出を目指して、たたき台を示したのに対し、自民党のたばこ議員連盟が原則禁煙とするのは容認できないとして、飲食店の経営者が禁煙、分煙、喫煙を選択し、その内容を入り口などに表示しなければならないとした対案をまとめました。
これについて、塩崎厚生労働大臣は閣議のあと、記者団に対し、「たばこ議連の案では、たばこを吸わない人が職場の歓送迎会や接待で相手が指定した場所へ行った際などに、望まない受動喫煙に、さらされることもある」と述べ、引き続き、飲食店などの建物の中を原則禁煙とする案に理解を求めていく考えを示しました。
また、塩崎大臣は、記者団が「たたき台を修正して、折衷案を模索する考えはあるか」と質問したのに対し、「自民党の厚生労働部会に、たたき台の説明を一度もしていないので、折衷案という段階では全くない」と述べ、現時点では修正は考えていないことを明らかにしました。