2017/6月11日 4時14分 NHK http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170611/k10011013641000.html
厚生労働省が今の国会への提出を目指す、飲食店などの建物の中を原則として禁煙とする法案をめぐっては、国会の会期末が迫る中、厚生労働省と、規制基準の緩和を求める自民党の間で主張の隔たりが埋まっておらず、提出は見送られる見通しです。
飲食店などの建物の中を原則として禁煙とする法案をめぐっては、厚生労働省が今の国会に提出したい考えなのに対し、自民党は規制基準を緩和するよう求め、塩崎厚生労働大臣と自民党の茂木政務調査会長が会談するなど、調整が行われてきました。
しかし、自民党が禁煙の例外の拡大を求めているのに対し、厚生労働省は例外の拡大は経過措置としてあくまで数年間にとどめ、将来的には禁煙を原則とすべきだとするなど、双方の主張の隔たりは依然として埋まっていません。
厚生労働省は、引き続き法案の提出に向けた努力を続けたいとしていますが、今の国会の会期末まで残り1週間となる中、厚生労働省と自民党の双方に、「これ以上の歩み寄りは困難だ」という見方が広がっていて、法案の今の国会への提出は見送られる見通しです。