2017/6月16日 12時44分 NHK http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170616/k10011019951000.html
塩崎厚生労働大臣は、飲食店などの建物の中を原則として禁煙とする法案について「自民党との議論が不足していたと痛感している」と述べたうえで、今の国会への法案の提出を断念し、次の国会への提出を目指す考えを示しました。
飲食店などの建物の中を原則禁煙とする法案をめぐっては、厚生労働省が今の国会への提出を目指していたのに対し、自民党は規制基準を緩和するよう求め、塩崎厚生労働大臣と自民党の茂木政務調査会長が会談するなど調整が行われてきましたが、国会が事実上、閉会する16日になっても提出されていません。
塩崎厚生労働大臣は閣議のあとの記者会見で「今回、自民党との徹底した議論が不足していたことを痛感している。次期国会への法案提出を目指して、自民党側と誠意をもって今後も協議を続けていきたい」と述べ、今の国会への法案の提出を断念し、次の国会への提出を目指す考えを示しました。
また塩崎大臣は「厚生労働省の使命は、言うまでもなくすべての国民の命を守り健康に責任を持つことだ。受動喫煙の被害は科学的に証明されていることであり、それに対する対応、対策も基本的には科学的に行われなければならない。私の考えは国会が正式に終了したあと改めてご説明したい」と述べました。