大阪府 受動喫煙防止で条例案へ

2018/09月15日 08時25分 NHK https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20180915/0007404.html 

 

他人のたばこの煙を吸い込む受動喫煙を防ぐため、独自の条例の制定を目指している大阪府は、有識者などでつくる委員会の初会合を14日開き、年内に条例案の方向性を取りまとめた上で来年2月の定例府議会に提出する方針を確認しました。

受動喫煙対策をめぐって、大阪府は、健康や長寿などをテーマに2025年の万博誘致を目指す立場から、国を上回る厳しい基準を盛り込んだ独自の条例の制定を目指しています。
これに向けて、大阪府は、有識者などでつくる委員会を発足させ、14日に初めての会合を開きました。
会合では、府の担当者が、受動喫煙の実態を把握するため、およそ12万軒ある府内の飲食店から1万軒を抽出した上で、客席の面積や店内での喫煙を認めているかどうかなどを調べるアンケートを、来月にかけて実施することを報告しました。
委員からは「規制を強めれば路上喫煙が増える可能性もあり、慎重な対応が必要だ」といった指摘や、「飲食店に、煙を遮断する喫煙場所を設けることなどを条例に盛り込むことが、吸わない人の健康を守ることにつながる」などの意見が出されました。
そして、委員会では、年内に条例案の方向性を取りまとめた上で、来年2月の定例府議会に提出する方針を確認しました。