長崎大学で「禁煙外来」始まる

2019/05月16日 16時09分 NHK https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20190516/5030003930.html

 

喫煙者を教職員として採用しない方針を公表した長崎大学は、現在たばこを吸っている教職員や学生が禁煙できるよう支援するための「禁煙外来」を開設し、16日から診療を始めました。

来年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、全国で受動喫煙対策が進められる中、長崎大学は喫煙者を教職員として採用しない方針を公表し、ことし8月には構内を全面的に禁煙にします。

こうした中、現在たばこを吸っている教職員や学生が禁煙できるよう支援するため、構内に「禁煙外来」を開設し、16日から医師による診療を始めました。

最初の患者となった大学院生は、聞き取りに対し、生活習慣や喫煙を始めたきっかけなどを答えたあと、まずは手元にあるたばこをすべて捨てることや、たばこを吸いたくなった時には衝動を抑えるために冷たい水を飲むことなどのアドバイスを受けました。

患者には治療薬が無料で処方され、今後3か月間、定期的に診療を受けるということです。

診療を受けた学生は「大学でたばこが吸えなくなるのを機に禁煙しようと思った。やめられるかどうかは自分次第だと思うので、まずは帰ってたばこをすべて捨てようと思います」と話していました。

長崎大学の「禁煙外来」では、毎週火曜日と木曜日の午後2時から4時半までの間、事前に予約した学生と教職員を対象に診療を行うということで、これまでに19人の予約が入っているということです。