学校隣接の路上も禁煙 調布市 受動喫煙防止でより厳しい条例

2019年9月2日 17時03分  NHK  https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190902/k10012060361000.html

 

東京都の条例で、今月から小中学校などの敷地内での完全禁煙が求められるようになりましたが、調布市では独自の条例で学校に隣接する路上も禁煙にするなど都を上回る厳しい対策を行っています。

東京都の条例に基づいて、今月から都内の幼稚園や小中学校などでは屋外であっても喫煙場所を設けることができなくなりました。

調布市ではことし7月から、独自の条例でより厳しい受動喫煙防止対策を行っています。

具体的には学校などに隣接する道路での喫煙を禁止しているほか、隣接していなくても通学路で子どもに受動喫煙させないよう配慮を求めています。調布駅に程近い市立第一小学校では校門前に条例の内容を知らせる看板が掲げられたほか、PTAや地域を通じて学校周辺でたばこを吸わないよう呼びかけているということです。

2年生の男子児童の母親は「禁煙になったのはすごくありがたいですが、たばこの吸い殻はまだ多く見られます。一人一人の心がけが大事だと思います」と話していました。

調布市は全国の市町村で唯一、ラグビーワールドカップ日本大会と東京オリンピック、それにパラリンピックの3つの大会の会場となっていて、受動喫煙ゼロを目指して取り組みに力を入れています。

調布市健康推進課の松壽真一郎主任は「子どもは大人より受動喫煙の影響が大きく、自分で避けることも難しいので、まずは子どもを守ることを念頭に置いた。喫煙者はルールを守ってたばこを吸ってほしい」と話していました。