北海道議会:喫煙室設置は「世論軽視の暴挙」

2019/10月10日 18時17分 NHK https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20191010/7000014317.html

 

道議会の自民党会派が新しくできる庁舎に喫煙室を設置することを決めたことを受け、札幌市の市民団体は「世論軽視も甚だしい暴挙」だとして、知事と議長宛てに認識をただす公開質問状を提出しました。

道議会最大の自民党会派が、来年1月に完成する道議会新庁舎の議員控え室に喫煙室を設置することを決めたことを受け、札幌市の市民団体「北海道の未来を拓く会」は10日、鈴木知事と道議会の村田議長に宛てて公開質問状を提出しました。
質問状は、「世論軽視も甚だしい暴挙に憤りを禁じ得ない。議会としての自覚と良識の片鱗は全く見えず、道民からの厳しい批判の声が高まる」と批判しています。
そして、JT=日本たばこ産業から喫煙室の無償贈与を受けるとすれば「露骨な便宜供与だ」と批判しています。
その上で、鈴木知事が「税金で喫煙室を設置することはできない」と発言したことを踏まえ、今後の知事と議会の認識と対応を今月23日までに回答するよう求めています。
「北海道の未来を拓く会」の新藤大次郎会長は記者団に対し、「道民から選ばれた人たちが、『たばこをすぐに辞められないから喫煙室を作る』と言うことは許されるものではい」と述べました。