2022/10月26日 11時05分 NHK https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20221026/5010017914.html
北九州市の産業医科大学は、妊娠中の女性が加熱式たばこを吸うと生まれた子どものアレルギーの発症率が上昇したとする研究結果を発表しました。
研究を行ったのは、産業医科大学の高年齢労働者産業保健研究センターの財津將嘉教授のグループで母と子、5688組のデータを分析しました。
このうち、妊娠中に加熱式たばこを吸っていた母親は138人で、生まれた子どものアレルギー発症率は15.2%でした。
これは一度も加熱式たばこを吸ったことがない母親から生まれた子どもの発症率のおよそ2倍です。
財津教授は、「加熱式たばこの赤ちゃんへの影響はこれまでエビデンスがなかったが、アレルギー発症リスクとの関連性が明らかになった。ファッション感覚で吸う人もいると思うが、妊娠中の喫煙は避けて欲しい」と話しています。
財津教授のグループでは、1日の喫煙量が1本増えるごとにアレルギーの発症率がおよそ5%上昇することも突き止めました。
大学によりますと、妊娠中の加熱式たばこの喫煙と子どものアレルギー発症リスクの関連性を明らにした研究は初めてだということです。