2017/7/5 1:22 日経電子版 http://www.nikkei.com/article/DGKKZO18488560V00C17A7MM8000/
東京都の小池百合子知事は4日、日本経済新聞の単独インタビューに応じ、自身が実質的に率いる地域政党「都民ファーストの会」が都議選の公約に掲げた受動喫煙防止条例案を、早ければ9月の都議会定例会に提出する考えを示した。2020年の東京五輪・パラリンピックを控え、受動喫煙対策で都が国より先行し、改革姿勢をアピールする狙いがある。
条例案は原則、屋内禁煙で罰則付きで、家庭内や車での喫煙を制限する「努力義務」も盛り込む予定。喫煙可能な飲食店の範囲を巡り、厚生労働省と自民党で調整がまとまらず、先の通常国会では受動喫煙対策を強化した健康増進法改正案の提出が見送られた。
小池氏は「国がもたついている中で、(五輪の)ホストシティーとしての役割を果たしていく」と強調。都議会改革を進めるため都民フの議員提案を軸に条例案を検討する考えを示した。都議選で小池支持勢力は過半数を超える79議席を獲得、条例案の成立は確実だ。
また、小池氏は「都政にまい進していく」と現段階での国政進出を否定し、都民フを支援した国会議員との連携については「国の改革を進めていくのを、遠くから応援したい」と述べた。