SOMPOホールディングス傘下の損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険は1日から本社や全国約130の営業所を全面禁煙にする。同社では社員3200人のうち23%がたばこを吸い、日本の喫煙率12%を上回っている。社員の禁煙を支援するイベントなども今後企画し、2020年度までに喫煙者率を15%に減らすことを目指す。
東京・新宿の本社内に4カ所ある喫煙スペースはすべて閉鎖し、営業所も同社の占有スペースや営業車を終日禁煙とする。同社は16年8月から週1日だけ本社の喫煙スペースを閉鎖していた。
全面禁煙に伴い、年度内に喫煙スペースだった場所を社員同士のコミュニケーションに役立つリフレッシュスペースなどにリニューアルする。社内イントラネットで禁煙治療などに関する情報を随時公開するなど社員の禁煙支援策も併せて拡充。禁煙を促す社内イベントも開催する予定だ。
日本生命保険も2020年度までに約1600の支社・営業部の喫煙所を撤廃する方針を示している。ローソンは6月に本社のほか地域の拠点や支社を含む全社で終日禁煙にした。テルモも昨年4月から全国の工場を含む約40拠点で喫煙所を閉鎖するなど、今後全社での禁煙の動きは拡大していきそうだ。