2018/2/14 22:00 日経 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2690778014022018L83000/
東京都豊島区は全ての公園を禁煙にする改正条例案を2月議会に提出する。10月以降、灰皿や喫煙ブースを撤去する計画だ。民間有識者から23区で唯一、消滅可能性都市と指摘されたことも踏まえ、子育て世帯に配慮したまちづくりを進める。
対象は公園、児童遊園、区民の森、広場を含む計165施設。現行では灰皿などを設けた公園は喫煙できるが、10月以降は全面禁煙にする。中池袋公園や池袋西口公園などは、壁で仕切った喫煙ブースも撤去する。
罰則は設けない方針。警備会社に監視やパトロールを委託し、違反者に注意を促す。関連経費は6月議会に提出する補正予算案に盛り込む。
豊島区は2014年、日本創成会議から消滅可能性都市と指摘された。池袋駅周辺では大規模な公園の改修も今後予定しており、受動喫煙の被害から子育て世帯を守り、生活しやすい環境をつくる狙いだ。