2018/2/27 23:00 日経 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27458380X20C18A2L71000/
千葉市は４月１日から、市役所本庁舎の敷地内を全面禁煙にする。区役所についても18年度以降に敷地内禁煙を実施する方向で検討に入る。2020年東京五輪・パラリンピックの開催地となる同市は受動喫煙防止条例の制定を目指しているが、敷地内の全面禁煙を先行させることで、市として受動喫煙対策に率先して取り組む姿勢をアピールする狙いだ。
市役所本庁舎では敷地内禁煙の実施に伴い、屋外にある職員用の喫煙所２カ所と来庁者用の喫煙所１カ所を閉鎖する。市によると千葉県内の自治体で敷地内禁煙を実施するのは柏市に次いで２例目という。
千葉市は12年４月から本庁舎や区役所の建物内禁煙を実施。16年３月から特定の時間帯に屋外での喫煙も控える「健康タイム」を設定し、受動喫煙防止や職員の禁煙支援に積極的に取り組んできた。
市の調査では16年度時点で職員の喫煙率は18％だが、21年３月までに12％に引き下げる目標も立てている。担当者は「職員の喫煙率が低下するなど、禁煙対策の成果は着実に上がっている。今後は東京五輪の開催地として、市全体で受動喫煙防止に向けた機運を高めていきたい」としている。