加熱式たばこの規制強化 紙巻きと同等、愛知・豊橋市条例

2019/3/27 18:05 日経 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42981470X20C19A3000000/

 

加熱式たばこを紙巻きたばこと同等に規制する愛知県豊橋市の受動喫煙防止条例が、27日の市議会で、賛成多数で可決、成立した。全面施行は2020年4月。罰則規定はない。

昨年成立した改正健康増進法では、原則禁煙となった施設でたばこを吸うには飲食不可の喫煙室が必要だが、加熱式は飲食可能な専用スペースで吸える。市の条例は、加熱式の専用スペースでも紙巻きと同じく飲食不可とした。同様の規制は神奈川県や兵庫県でも実施している。

また条例は、市内の幼稚園や学校、病院、ほとんどの市の施設について、屋外の喫煙所も設置しないよう努めるとした。今年7月から適用する。

市は昨年11月、条例の骨子案を市議会に説明し、約1カ月間のパブリックコメント(意見公募)を実施。「加熱式にもニコチンが入っており、紙巻きと同等の規制をするべきだ」「健康への影響が明らかでなく、紙巻きと同等にするべきではない」など、約880件の意見が寄せられたという。〔共同〕