2018年03月23日 06時00分 西日本新聞 https://www.nishinippon.co.jp/nnp/nagasaki/article/403035/
敷地内禁煙だけでなくタバコの持ち込みまで禁じる「タバコフリーホスピタル」に2020年の移行を目指す長崎大病院(長崎市)は22日、病院入り口に「禁煙実践病院」の大型看板を設置した。医療従事者や入院患者だけでなく、外来者にも“タバコフリー”を浸透させる狙いがある。
病院によると、2008年から敷地内禁煙を実施して職員の喫煙率は下がっているが、中には敷地外でタバコを吸う職員や外来者がいるという。院内には全利用者に対し、敷地内での喫煙が発覚した場合の対応として「損害賠償請求を行う場合がある」と記した注意書きを掲示。音声でのアナウンスもしている。
喫煙直後の呼気には発がん性物質などが多く残っていることが分かっているがタバコフリーを掲げる病院は全国的にもまだ少ないという。増崎英明病院長は看板除幕式で「タバコを手放すことの重要性を改めてPRしていきたい」と言葉に力を込めた。
タバコフリーホスピタルへの移行を見据え「禁煙実践病院」の大型看板を設置した長崎大病院