松井知事 受動喫煙防止の条例制定検討「吉村市長からきつく詰められた」

2018/5/9(水) 15:32配信      The page https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180509-00000001-wordleafv-pol

 

「厳しく規制していこうという方向です」

 大阪府の松井一郎知事は9日午後、大阪府庁で定例会見を行った。先月末、大阪市の吉村洋文市長が受動喫煙対策で国の健康増進法改正案より厳しい内容の条例制定を検討すると表明。松井知事も市に合わせ条例制定を検討すると表明した件について報道陣から質問が相次いだ。松井知事は「受動喫煙について加熱式タバコの方が被害は軽減できるといわれてるけど、被害は被害としてある。厳しく規制していこうという方向です」と述べた。

万博誘致を目指す限り、規制が必要

 松井知事は以前、独自の規制には否定的だったが、先月、吉村市長の方針表明を受け方針を転換し、条例制定の検討を表明した。

 会見で報道陣からは「知事は以前、加熱式タバコについては規制に加えなくていいのではとおっしゃっていたが、今回、市と進める条例について加熱式タバコはどのような判断か」という質問が飛び、松井知事は「これはね、吉村市長からきつく詰められた」と明かした。

 そして「(健康、長寿をテーマとした)2025年の万博(国際博覧会)誘致を目指している限り、大阪の健康寿命をのばしていこうという取り組みも、国内でトップランナーになろうとやっているわけだから、やはり規制が必要と思ってます」と話していた。

大きな目標としては2025年を目指す

 条例制定を進めるにあたり、専門家などを交えた有識者会議を作っていくことも明かしたが「いつくらいの条例案提出を目指すか」との質問には「今の時点で『いつから』というと、会議自体が形式的なものになってしまう。大きな目標としては2025年を目指しています」と述べた。

 会議の設置については、担当部局である健康医療部が動いており「秋を目指してやっているという状況」と述べた。中身について松井知事は「ご商売をされている関係者のみなさんにも意見を聞かなければならないし、細かい制度については関係団体や有識者の意見を聞きながらやります」と考えを明かした。

 また、自身が愛煙家であることに触れ「タバコを嗜好品としてたしなむ僕自身がそういう規制をすることで、愛煙家のみなさんにもぜひご理解をいただきたいなと思ってます」と府民に呼びかける場面もあった。