笑福亭笑瓶さん急死 66歳、大動脈解離

2023/02/23 05:00 サンスポ https://www.sanspo.com/article/20230223-W5IW53BTORN5JHJ7EC2X4ZPNOA/2/

17年に産経新聞の取材に応じた際、笑瓶さんは「倒れたとき、『ちくしょう、このまま死ぬのか』と思いました。なぜ『ちくしょう』と思ったのか考えたところ、あちらの世界へ行けば、生きているからこそ味わえる『五感』を楽しむことができなくなるのが悔しかったのだと思い至りました」などと説明。

また、以前は1日3~4箱吸っていたヘビースモーカーだったが、たばこを止め、血圧を抑える薬の服用や、ウオーキングするなど生活習慣を見直したことを告白。「ちょっとしたことが、今は本当にうれしい。死んだら五感は得られない。一瞬一瞬を楽しく生きていければと思っています」と前向きに語っていた。

持ち前のユーモアで誰からも愛された笑瓶さん。その優しい笑顔はもう戻らない。

大動脈解離とは 大動脈の内壁に生じた亀裂に血液が入りこみ、血管内部を2層に引き裂く病気。原因には動脈硬化、高血圧、喫煙、ストレス、高脂血症などが挙げられる。発症年齢のピークは70代で、男性に多く、夏場よりも冬場に発症しやすい。突然解離が起こるのが急性動脈解離で、何の前触れもなく、胸や背中の激痛とともに起こる。救急搬送され、病院に到着する前に6割以上の人が亡くなるデータもある。予防には生活習慣の見直しが重要だ。

笑福亭笑瓶(しょうふくてい・しょうへい) 本名・渡士洋。1956(昭和31)年11月7日生まれ、大阪府出身。大阪芸大卒。81年、笑福亭鶴瓶に弟子入り。修業中、毎日放送「突然ガバチョ!」などのレギュラーになり、人気を集める。87年、東京に拠点を移し、日本テレビ系「鶴ちゃんのプッツン5」などで活躍。俳優としては昨年のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」に出演。レギュラー番組はBS―TBS「噂の!東京マガジン」など。