岡山県:受動喫煙防止 独自条例案提出へ 知事「大きく修正ない」

2020年02月04日 21時33分 山陽新聞 https://www.sanyonews.jp/article/981950/

 岡山県の伊原木隆太知事は4日の記者会見で、受動喫煙対策の強化に向けた独自条例案を25日開会予定の2月定例県議会に提出すると明らかにした。この問題を巡っては、県医師会などでつくる協議会がより厳しい規制を求める要望書を知事に提出。パブリックコメント(意見公募)でも修正を希望する声があったが、知事は「大きく修正すべきという感覚は持っていない」との認識を示した。

 昨年12月に公表した素案は、4月に全面施行される改正健康増進法で例外的に喫煙が認められている小規模飲食店について、従業員を雇う場合はフロア全体を喫煙可能とせず、喫煙室と禁煙室を仕切るよう努力義務を課すのが柱。このほかは改正法の通りで、学校や病院は敷地内、宿泊施設などは建物内がそれぞれ罰則(過料)付きで原則禁煙となる。

 1月16日まで受け付けたパブリックコメントは196件が寄せられ、内訳は「もっと規制すべき」との趣旨が58件▽「緩和すべき・条例不要」38件▽「素案通りでよい」17件―などだった。

 知事は「どちらかの意見が圧倒しているとなると考え直さないといけないと思っていたが、極端な片寄りはなかったと思う」と述べた。

 

参考:
・2020.01.28 岡山県、新潟県などに「タバコ対策・受動喫煙防止対策の委員会等にタバコ業界を入れるべきではない」を要請(日本禁煙学会)