2020/2/6(木) 23:50配信 山陽新聞 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200206-00010007-sanyo-l33
改正健康増進法に基づき昨年7月から敷地内全面禁煙としていた岡山市が、6日までに本庁舎屋上の喫煙所を復活させた。昼休みなどに大勢の職員が隣接する大供公園で喫煙し、市民から苦情が相次いだため。わずか7カ月で方針転換を余儀なくされた。
改正法では病院や学校、行政機関の庁舎敷地内は禁煙とされており、これまで同市は厳格に運用して敷地内の灰皿を全て撤去。すると喫煙場所を求めた職員が大供公園に行くようになり、利用者から「子どもに副流煙が流れる」「灰皿に吸い殻がたくさんたまっている」などと苦情が寄せられていた。
屋上の喫煙所は一角(約100平方メートル)を白線で囲い、灰皿を三つ設置した。改正法で例外規定として設けられている「特定屋外喫煙場所」に当たるという。同市庁舎管理課は「結局は喫煙者を外に出しただけになってしまい、やむを得なかった」と説明する。
健康長寿のまちづくりを重点課題の一つに掲げる同市だが、身内への対応には手を焼く。県受動喫煙防止推進協議会の清水信義代表世話人は「行政は本来、市民に喫煙をやめようと呼び掛けるべき立場。職員も職場にいる間は喫煙を我慢しては」と話している。