2018/6/18(月) 選択出版 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180618-00010000-sentaku-soci
フィリップモリスジャパンが加熱式たばこ「IQOS」の非喫煙者への受動喫煙被害はほぼないとの臨床試験結果を発表したが、この監修者が東京慈恵会医科大学の大木隆生血管外科教授だったことに、医療界で「門外漢の太鼓持ち」と冷笑交じりの批判が出ている。
都内の呼吸器科医は「まともな医師で、たばこ会社のちょうちん持ちをする者などいない。引き受け手がいない中、彼が食いついたようだ」と解説。慈恵医大OBによれば、大木氏がこの試験の監修者を引き受けた当時、同大呼吸器外科の主任教授は空席で、外科統括責任者の同氏が兼務していた。形式だけの肩書を得て、監修者になったというわけだ。
大木氏は調査結果に対し「良いとか悪いとか、論評はしない」とあえて中立を強調した上で「こうしたデータが蓄積されることで、社会における良い判断材料になる」と評価した。
関係者によれば、大木氏は手術室の近くに灰皿を常備するヘビースモーカー。かつて民間航空機のトイレで喫煙して大問題になったこともあるという。これでは、試験結果の信憑性も疑われかねない。