塩崎大臣会見概要
(H29.5.16(火)8:50 ~ 8:56 ぶらさがり) http://www.mhlw.go.jp/stf/kaiken/daijin/0000165042.html
(記者)
昨日、自民党の厚労部会がありましたが、受動喫煙についてお伺いします。今後の進め方としましては、党内の協議を待つことになるかと思いますけれども、今国会への提出に向けて、厚生労働省としてどのような協力や努力をされるお考えでしょうか。また、今後、協議の中では、厚生労働省案の修正も必要になってくるかと思いますが、飲食店の規制について譲れないポイントなどございましたらお聞かせ下さい。
(大臣)
昨日、以前からお願いをしておりました厚生労働省の基本的な考え方の案のご説明を初めてさせていただきました。改めて、党に感謝を申し上げたいと思います。出席された先生方からは様々な御意見を頂戴いたしました。貴重な御意見をいただいたわけでありますが、印象的であったのは、自民党の先生方のほとんどが一つは、望まない受動喫煙を無くすということと、もう一つは今国会への法案提出はやるべきであるという点では、一致をしていたと思います。今後党と協議を行うことになるわけだと思いますが、党と協議を行うということは厚生労働省としても、今の案のままというわけにも勿論いかないのだろうと考えております。望まない受動喫煙を無くすということが確保されているのであれば、厚生労働省としても党の御意見を踏まえて、調整してまいりたいと考えています。具体的にどのような点があるのかということでありますが、それは昨日私どもがご説明した案がありますので、それからどのように話し合いをしていくかということだと思います。厚生労働省としても真摯に自民党側の御意見をしっかりと受け止めながら、望まない受動喫煙は無くし、そしてまた、今国会への法案提出を行うということの二点を軸に、成案を得るべく努力をしていかなればいけないと思っております。
(記者)
昨日の部会の後に部会長から今国会の法案提出は厳しい状況かという見方も出ましたが、厚労省としては今国会への提出を目指すというなかで妥協案というものも考えられるということでよろしいでしょうか。
(大臣)
昨日も申し上げましたが、今申し上げましたとおり、協議を行うということは成案を得るための協議でありますから、今の案をベースに私たちは考えますが、しかしそのままということは、協議でありますからないだろうということであります。どのような良い案がそれに代わって出てくるかということは、私たちは知恵を出していかなければならないと思います。
(記者)
党との協議ということですけれども、そもそも党の意見がまとまらない状況で、その上で閣法も厳しいという話もありましたけれども、閣法である以上は出せなかった場合、厚労省の責任であると思います。その場合、どのようにその責任をお考えでしょうか。また、現状の党をどのようにまとめていくのか、厚労省としての努力としてお考えがありましたら教えてください。
(大臣)
党内のご意見を集約をされて、協議をするということになるだろうと思います。私どもとしては、意見集約に当たっても色々なかたちでの材料提供もしていきたいと思いますし、私どもとしての考え方もお伝えして、議員の先生方に意見集約に当たって、ご協力頂きたいとお願いをしていきたいと考えています。いずれにしましても、今国会への法案提出ということについては、意見が一致しているわけでありますから、それに向けて、私どももしっかりと汗をかいていかなければならないと思います。
(記者)
協議の中で修正していくお考えがあるということですけれども、大臣の中で自民党案も出ているなかで、すり合わせて行くことになると思いますけれども、ここだけは譲れないというポイントがありましたら教えてください。
(大臣)
それは、昨日申し上げたとおりでありまして、その考え方をできる限り守っていきたいと思っているわけでありまして、話し合いがどうなるかによりますので、やってみないと分からないわけであります。いずれにしても、受動喫煙を無くすということに関してはお互い一致をしているわけでありますから、効果的な手立てをどう考えるのかということで詰めていきたいと思います。
(記者)
望まない受動喫煙を禁止していく点で、党側と厚労省側で意見の隔たりというのは昨日の部会を見ても賛否両論ある中で大きいなと感じましたけれども、それを詰めることに至って、どれくらいの期間を考えていらっしゃるのか。あまり時間がないと思いますが、そのあたり厳しいというお考えはありますでしょうか。
(大臣)
時間はそうないということは私もよく分かっております。従って、鋭意協議を行っていくということが大事なので、できる限り協議に早く入りたいと思っていますので、党のほうにもよろしくお願い申し上げたいと思います。