静岡県は22日、4月1日から県庁の本庁舎内(静岡市葵区)を全面禁煙にすると発表した。現在、庁舎内にある10カ所の喫煙所は撤去する。県議会と県警本部も各2カ所の喫煙所を廃止する。
職員や来庁者の受動喫煙防止、健康保持の観点から屋内禁煙化を進める。喫煙者に向けては屋上など本庁舎の屋外に3カ所の喫煙所を確保する。
火を使わない新型の「加熱式たばこ」や、味や香りのついた溶液を加熱し蒸気を吸う「電子たばこ」についても、紙巻きたばこと同様に庁舎内の使用を禁じ、屋外の喫煙所を利用するよう呼び掛ける。
県健康指導課によると、県庁に勤務する知事部局職員の約13%に当たる約320人が喫煙者という。同課の担当者は「喫煙者に対し、引き続き禁煙相談などを通して禁煙を促していく」と話している。