【朝日新聞 編集委員・後藤洋平(47歳)】突然の中咽頭がん告知、その原因は意外にも・・

2024/02/29 22:47 Talk https://talk.jp/boards/newsplus/1709098602

記者コラム 「多事奏論」 編集委員・後藤洋平  2024年2月26日 18時00分


「悪性腫瘍(しゅよう)が見つかりました。どこか別の部位から転移してきたものです」

昨年末、首の右側が腫れたため軽い気持ちで病院で検査を受けると、数日後に医師からそう告げられた。

当初はがんが最初にできた場所(原発巣)がどこで、どの程度進行しているか分からず不安だったが、中咽頭(いんとう)がんが首のリンパ節に転移したものだと判明。

転移があったにもかかわらず「ステージ1」と告げられたことには疑問と安心がないまぜになったが、とにかく予定していた出張などをキャンセルして1月中旬に入院して手術した。

右扁桃(へんとう)と周辺、首の右リンパ節を切除した。右耳の後ろから首の左中央付近まで約25センチが傷痕になり、今も感覚が戻らない。口の中は薬を服用しなければ痛み、服用していても飲食中は激痛だ。

今後5年間は経過観察が必要だとはいえ手術は無事に終えたし、主治医によると「現状では抗がん剤も放射線治療も不要」とのことで、ありがたいと思う。

驚いたのは、その原因だ。主治医いわく「HPV(ヒトパピローマウイルス)による可能性が濃厚です」。

現在47歳で、それまで毎日のように酒を飲み、たばこも長年吸っていたからだと思ったが、子宮頸(けい)がんを引き起こすことで知られるHPVが、男性の自分の身体にこんな形で影響するとは想像もしなかった。


「防ぐことの出来るがん」 詳しい医師が力説する方策は 
https://www.asahi.com/articles/ASS2Q4H7WS2PULZU00L.html#:~:text=HPV


(多事奏論)がん、思わぬ原因 HPVの影響、男性の自分にも 後藤洋平 2024年2月27日  
https://www.asahi.com/articles/DA3S15873083.html