千葉市 受動喫煙防止条例施行 「SOSシステム」始動

2020年4月2日 東京新聞 https://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/list/202004/CK2020040202000133.html

 千葉市の受動喫煙防止条例が施行された一日、LINE(ライン)などで条例違反の通報を受け付ける「受動喫煙SOSシステム」の運用が始まった。

 システムは、LINEで市の専用アカウントを「友だち」登録するか、インターネットの専用ウェブページを開くと利用できる。禁止場所での喫煙や煙もれといった受動喫煙の内容、日時や場所を記入すると、市受動喫煙対策室のパソコンに送信される仕組み。地図アプリを使った位置情報のほか、任意で写真を送ることもできる。

 一日午後五時までに届いた通報は、電話も含めて四件。駅近くの喫煙可能ではない場所での喫煙者を知らせる内容などだった。

 対策室職員は通報内容を精査し、条例違反の疑いがあれば、現地調査を実施。店舗などに指導し、改善されなければ罰則を科すこともある。

 市条例では、従業員がいる飲食店は喫煙専用室を設けない限り、原則屋内禁煙とする。バーやナイトクラブなど風営法が適用される店は努力義務としている。

 対策室の担当者は「条例はたばこの健康への影響を防ぐためのもの。違反に気付いたらシステムを活用して知らせてほしい」と協力を呼び掛けている。問い合わせは、同対策室=電043(245)5201=へ。