受動喫煙の対策どうなる?小池都知事“参戦”で混迷 |
テレビ朝日 2017/05/15 11:49 http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000100776.html
受動喫煙の防止を巡って塩崎厚生労働大臣が15日午後、自民党に自ら乗り込みます。ここで訴える厚労省案は小規模なバーなどを除き、飲食店を完全禁煙とするものです。自民党はこれを骨抜きにして大きな飲食店には喫煙室の設置を認め、小さい店は喫煙か禁煙かを表示する案でまとめようとしています。こうしたなか、小池都知事も参戦。厚労省案に近い条例を都議選の公約にする考えで、自民党内に困惑が広がっています。
(政治部・前田洋平記者報告)
小池知事の参戦によって自民党内の議論の行方も流動的です。塩崎大臣は15日の厚労部会で、東京オリンピック・パラリンピックのためにも厳しい受動喫煙対策が必要だと訴える考えです。また、自民党都連は小池知事の動きに焦りを隠せず、受動喫煙対策を公約に盛り込む方針にかじを切りました。自民党内でも小池氏の参入への警戒感が強まっていて、「受動喫煙対策を巡って対立している姿は何のプラスにもならない」との声も出ています。しかし、受動喫煙対策の反対派と推進派が妥協した案は、結果的に屋内での喫煙を認める骨抜きの内容です。「必要なら今後、改正を重ねて段階的に厳しくしていけば良い」と説明しています。こうした状況で、15日から始まる部会での議論で落としどころを見いだせるのか。会期末まで1カ月と迫るなか、難しい調整が続きそうです。