子どもの受動喫煙防止条例提案へ…大阪府議会

2018年10月09日 読売 https://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20181009-OYO1T50003.html 

 

 大阪府議会の地域政党・大阪維新の会と自民、公明の主要3会派は、今月中に「子どもを受動喫煙から守る条例案」を共同提案して可決させる方針を9日、固めた。府が誘致を進める2025年国際博覧会(万博)は健康をテーマとしており、11月の開催地決定に向け、誘致活動に弾みをつける狙いがある。

 原案では「子どもは自らの意思で受動喫煙を避けることが困難」とし、喫煙者に対し、子どもや妊娠中の女性がいる部屋や自動車などで喫煙しないことを求めている。

 公園や学校、小児科周辺など、子どもが集まる場所で喫煙しないことも盛り込んでいるが、個人の行動を制限することへの懸念から、いずれも努力義務にとどめ、罰則は設けていない。

 受動喫煙防止を巡っては、府が飲食店などを対象に国の法律よりも厳しい規制を盛り込んだ条例案を、来年2月議会に提案する方針。万博の開催地を決める博覧会国際事務局(BIE)総会が11月23日に迫っているため、府議会で過半数を持つ3会派は、子どもを対象とした取り組みを先行する方針で一致した。

 

子ども受動喫煙防ぐ独自条例案

2018/10月09日07時04分 NHK https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20181009/0008473.html 

 

大阪府が、健康や長寿などをテーマに2025年の万博の誘致を目指す中、府議会の大阪維新の会は、他人のたばこの煙を吸い込む受動喫煙から子どもを守るための独自の条例案をまとめ、いまの定例府議会に超党派で提出できるよう、調整を進める方針です。

受動喫煙の対策をめぐっては、大阪府が、健康や長寿などをテーマに、2025年の万博の誘致を目指す立場から、国を上回る厳しい基準を盛り込んだ条例案を、来年2月の府議会に提出する方向で検討を進めています。
こうした中、府議会の大阪維新の会は、まずは、子どもを守る対策を急ぐ必要があるとして、府に先駆けて、子どもの被害防止に焦点を当てた独自の条例案を取りまとめました。
条例案では、たばこを吸う人に対し、公園など子どもが集まる場所をはじめ、学校や児童福祉施設、小児科の病院などの周辺の路上や、子どもが行き来する時間帯の通学路などで、受動喫煙の防止に努めるよう求めています。
また、保護者に対しても、受動喫煙を防ぐ措置がとられていない施設などに、子どもが入らないよう努めることとしています。
大阪維新の会は、近く、条例案を自民党と公明党に示した上で、いまの定例府議会に共同提出できるよう調整を進める方針です。