さいたま市:都市公園  大半を全面禁煙  来月から

2023/03/08 05:00  読売 https://www.yomiuri.co.jp/local/saitama/news/20230307-OYTNT50190/

 さいたま市は、市が管理する都市公園の大半を4月から全面禁煙にする。健康増進法改正を受けた試験的な取り組みで、公園で遊ぶ子どもの受動喫煙を防ぐのが狙い。

 全面禁煙となるのは、市が管理する都市公園約980か所。加熱式たばこの喫煙も認めない。別所沼公園(南区)や浦和総合運動場(浦和区)など、4ヘクタール以上の大規模公園や都市緑地など計24か所では喫煙エリアを指定して分煙化する。罰則規定は設けず、期間は「当面の間」としている。

 屋内施設を原則禁煙とした改正健康増進法では、屋外の公園は規制の対象外となっている。しかし、公園で遊ぶ子どもの受動喫煙を不安視する声が上がったため、市は昨年7~10月に市内4か所の公園を全面禁煙とする実証実験を行い、アンケート調査の結果も踏まえて対象を大幅拡大することにした。

 市は今後、市民から改めて意見を募る。禁煙を望む意見が多ければ「都市公園条例を改正して恒久的に全面禁煙とすることも検討する」(都市公園課)としている。

 県が管理する都市公園では、31か所中20か所が原則禁煙で、埼玉スタジアムや熊谷スポーツ文化公園など大規模集客施設を含む11か所では喫煙所を設置して分煙措置を取っている。