2025年12月5日 11時15分 朝日 https://digital.asahi.com/articles/ASTD436QPTD4ULOB00MM.html
2027年3月に開幕する「国際園芸博覧会」に向けて、横浜市が市内全域での路上喫煙の禁止を検討している。市民から意見を募った上で、来年5月に開会する定例会に「ポイ捨て防止条例」の改正案を提出し、27年1月ごろの施行をめざす。
条例の正式名称は「市空き缶等及び吸い殻等の散乱の防止等に関する条例」。市関係者によると、街の美化や受動喫煙防止対策を進めることがねらいだという。
現在、市は公園での喫煙を禁止しているほか、関内地区や横浜駅周辺など8地区を「喫煙禁止地区」として定めている。違反すると2千円以下の過料処分となる。
今の条例では、市全域でもたばこのポイ捨てや歩行喫煙を規制しているが、立ち止まっての路上喫煙は8地区以外は規制できないため、対象を広げることにした。
「大阪・関西万博」があった大阪市では今年1月、政令指定都市としては初めて市全域で路上喫煙を禁止した。横浜市関係者によると、大阪市では全域が過料処分の対象だが、横浜市では条例改正後も過料をとるのは重点地区に限る方針だという。また、新たな喫煙所の整備や、既存の喫煙所を密閉化し、分煙環境を向上させるという。
横浜市、来年度から路上喫煙を全域で禁止へ 27年園芸博や市民意識変化で
2025年12月11日 07時23分 東京新聞 https://www.tokyo-np.co.jp/article/455237
横浜市の山中竹春市長は10日の市議会本会議で、2027年の国際園芸博覧会開催や市民意識の変化に伴い、「受動喫煙のないきれいな街に向け、市内全域を屋外禁煙とする」と明らかにした。来年度に関連条例を改正し、実施する方針。白井亮次議員(自民)の一般質問に答えた。
市によると、すでに市内全域で禁止している歩きたばこに加え、条例改正により立ち止まっての路上喫煙も禁止する考え。分煙化に向け、民間事業者が新たに整備する喫煙所への助成や、喫煙場所のデジタルマップ作成なども検討する。
市は現在、横浜駅周辺やみなとみらい21など人通りの多い8地区に限り、道路や広場など屋外の公共空間での喫煙を禁止。今年4月からは市が管理する約2700カ所の公園も全面禁煙とした。ともに違反者に過料を科す規定がある。