喫煙者はコロナ後遺症で性機能不全や嗅覚障害の関連性

2025.11.23 09:15 Forbes https://forbesjapan.com/articles/detail/85245

一時の勢いはなくなったとは言え、いまだに「コロナにかかっちゃって……」という声をよく聞く。まだまだ油断はできない。新型コロナで怖いのは、一過性の症状に留まらず、後遺症が残る危険性があることだ。高齢者、女性、肥満体の人、持病がある人などの後遺症との相関が明らかにされているが、喫煙もそのひとつ。最新の調査で、その影響が明らかになった。

新型コロナウイルス(COVID-19)に罹患した後、体からウイルスがいなくなっても、罹患時の症状が少なくとも2カ月以上持続することを罹患後症状、いわゆる後遺症という。世界的には、長く続くコビッドを意味する「ロングコビッド」とも呼ばれている。喫煙者は新型コロナの重症化と後遺症のリスクが高いと言われてきたが、明確な関連性はわかっていなかった。そこで、大阪公立大学大学院医学研究科呼吸器内科学の豊蔵恵里佳大学院生らによる研究グループは、2万8250人の男女を対象に調査を実施した。

調査参加者を、新型コロナに罹患した経験のある人、タバコを吸ったことがない非喫煙者、1年以上吸っていない元喫煙者、1年以内に吸った現在の喫煙者、燃焼式タバコ(紙巻タバコ)の使用者、加熱式タバコの使用者、燃焼式と加熱式の併用者に分類した。

また後遺症は、関節痛、胸痛、呼吸困難、嗅覚障害、味覚障害、性機能障害の6つを想定し、上記の人たちとの関連性について統計的にデータ解析を行った。

その結果、非喫煙者の後遺症発生確率を1としたとき、燃焼式タバコの使用者は胸痛、呼吸困難、嗅覚障害の3つで非喫煙者よりも高い確率が示された。加熱式タバコの使用者は呼吸困難と性機能障害の2つで高い確率が示された。

注目すべきは、燃焼式と加熱式の両方を吸っている人たちだ。じつに性機能障害以外のすべての症状が高確率となった。

この研究は、あくまで相関を調べるものであり、因果関係は今後の研究課題となる。たしかに言えるのは、タバコを吸う人は新型コロナにかからないよう十分に注意する必要があるということだ。

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