2025年3月31日 15時05分 (共同通信) 東京新聞 https://www.tokyo-np.co.jp/article/395415
近年、20代を中心に広がっている水たばこを提供する店を対象にした厚生労働省研究班の調査で、客や従業員に一酸化炭素(CO)中毒のような症状が出たことがあると回答した店が約6割に上ったことが31日、分かった。専門家は「『たばこっぽくない』という印象を持たれやすいが、有害性を正しく認識することが重要だ」と訴える。
水たばこは「シーシャ」とも呼ばれる。香料や蜂蜜などを加えたたばこを炭で熱し、発生した煙を水に通して吸い込む仕組み。豊富な風味や吸いやすさが人気だが、無味無臭のCOが発生し、気付かずに中毒を起こす恐れがある。吸引時間が1~2時間と、紙巻きたばこに比べて長いことも特徴とされる。
研究班は2023年11~12月、インターネット上のデータベースに公開された約1400店に調査票を郵送。有効回答のあった191店について分析した。
「使用中や使用後に客に症状が出た」としたのは115店(60%)。症状は「めまい・ふらつき」が最も多く、109店で年に数人以上発生した。