(3) 「この前、ぼくとサルさんとで、君のお父さんと、楽しくおしゃべりしていたんだよ。その時に、君のお父さんが、タバコをプカプカはじめたんだ。二本、三本、四本 … 。 あまりの煙に苦しくなって、ぼくはむせて、咳が止まらなくなって、胸をドンドンたたいたんだよ。サルさんも、顔に煙がかかって、いつもの赤い顔が、ますます真っ赤っかになったんだよ。あ、サルさんごめんごめん。 でもね、タバコは、これだけみんなを不快な気分にさせるってことさ。パオンくんのお父さんも、それに気づいてくれればいいのになぁ。お父さんのお話はとってもおもしろいから、お話したいって、みんな思っているんだよ。タバコさえ止めてくれれば、みんな、もっとパオンくんのお父さんを好きになるのに。」と、ゴリラくんが言いました。
すると、サルさんがこう言いました。 「そうよ、わたしたちは、パオンくんのお父さんが好きよ。だからパオンくん一家には健康でいてもらいたいの。もちろん、わたしたちだって、ずーっと元気でくらしたいしね。健やかな体や、おいしい空気を守るためには、タバコの煙なんて、なくさなくっちゃ。 そこでどうかしら。パオンくんのお父さんに『タバコを止めて』って言う前に、まず、わたしたちが、タバコの害から、この森と、自分たちの身を守る努力をしましょうよ。そして、タバコがどれだけ、生き物や自然に、良くないかってことを、パオンくんのお父さんにも、わかってもらおうよ。」
このサルさんの意見に、みんな、大賛成しました。
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