(3)

「胃袋くん、腸くん、こんにちは。」

「やあ、肝臓くん、こんにちは。」

「やー、肝臓くん、どうしたんだい。きみがこんなところへ来るなんて。」

「きみたちに聞きたいことがあるんだ。」

「なんだい。」

「きみたちかい。体の中に毒を入れているのは。」

「ちがうよ、ぼくたちじゃないよ。実は、ぼくたちも困っているんだよ。」

「ぼくたちの体、見てくれよ。体に毒がくっついて、落ちないんだ。」

「そういえばきみたち、顔色が悪いなあ〜」

「なにか知らないけど、上の方からどんどん毒が入ってくるんだ。」

「じゃあ、みんなで、毒がなんで入ってくるのか、調べてみよう。」

 肝臓くんと胃袋くんと腸くんは、食道を通ってどんどん上へ上がって行きました。