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お母さん:あら、どうしたのかしら? 赤ちゃんがおなかをけらなくなったわ。
ナレータ:白い煙がスーとのぼります。健ちゃんはハッとします。
健:お父さん…!!
ナレータ:健ちゃんは急に大声をあげました。
お父さん:なんだい、健?
健:お父さん、それタバコだよね?
お父さん:そうだよ、それがどうしたんだい。
ナレータ:お父さんは首をかしげます。
健:……。あのね、ぼく、今日学校でタバコの話しを聞いたんだ。
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ナレータ:それから健ちゃんは、先生から聞いたこと、ビデオで見たことを話しはじめます。
健:ぼく、タバコが体に悪いなんて知らなかったよ。今日、タバコのビデオを見たんだ。タバコで病気になったりするんだって。周りの人も病気になりやすくなり、赤ちゃんにも悪いんだって…。
ナレータ:お父さんはハッとして、タバコの火を消します。
健:それにねー。一本吸うだけで命が短くなっちゃうんだよ。僕、お父さんにタバコ吸ってもらいたくないよ…。
ナレータ:健ちゃんの目に涙があふれます。
お父さん:健……。
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ナレータ:世の中には、たくさんの人がタバコを吸っています。街を歩いていると、タバコを吸っている人が目につきます。
「けむい」と思ったことはありませんか?「けむい」と思った時こそ、命を減らしている時なのです。年をとっている人より、若い人のほうがタバコの害を受けやすいので、街中などで、かっこつけてタバコを吸っている若者の多くは、体力や記憶力が低下したり、集中力がなくなったり、といろいろな害をうけているのです。若い女の人などは、シミや肌荒れになりやすく、高い化粧品をつけても、タバコの害が大きくて効果がありません。
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タバコには、ニコチン、という成分が含まれています。
それに、一酸化炭素というものがあわさると、血管がつまりやすくなったりします。
健ちゃんのような子どもたちが、タバコや、タバコの煙を吸うと、吐き気やめまい、息切れや頭痛などがおこることがあります。
ひどい時には意識不明になったりすることもあるそうです。
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健:赤ちゃんが生まれた時、タバコやタバコの煙があったらかわいそうだよね、お父さん!
お父さん:健…。うーん、そうだな。かわいそうだな。お父さんが悪かった。がんばって、禁煙することにするよ。
ナレータ:健ちゃんは、うれしそうです。お父さんに健ちゃんの思いが伝わったようです。
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ナレータ:今日は日曜日です。あれ…? 健ちゃん?
健:行ってきま〜す。
ナレータ:健ちゃん、なんだかとてもうれしそう。
健:今日はね、僕、お兄ちゃんになるんだ。
ナレータ:どうりでうれしそうなわけですね。
健:早く赤ちゃん見たいなぁ。僕もお兄ちゃんになるんだもんなぁ。
ナレータ:お父さんも健ちゃんも少し落ち着きがありません。
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その時です。「オギャー」という元気の良い赤ちゃんの声が聞こえてきました。
看護婦:健ちゃん、かわいい女の子が生まれましたよ。
健:わーい!! ・・・ってことは妹だね! 早くみたいなー。
看護婦:もうすぐ見られるわよ。
健:うれしいなぁ。
お父さん:健、おまえももう、お兄ちゃんだぞ!
健:うん!
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ナレータ:健ちゃんはとてもうれしそう。
【健ちゃん日記】 ○月 ○日 日曜日
今日は妹が生まれた。
小さくてとてもかわいかった。
とても幸せそうな顔でねていた。
みんなとても幸せそうだった。
それと… お父さんも、禁煙してくれて、ありがとう!
END
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