「タバコをやめて」の手紙    

 
森の動物たちの
手紙


布川 八紘

 


ある日、町の人間が、

タバコをプカプカすいながら、

森へやってきました。

動物は、タバコの臭いが大きらいです。

しかも、その人間は、

そのタバコをポイ捨てしました。
 

ゴォゴォ

そうです。
昨日、人間が捨てて帰ったタバコは、まだ火が消えていなかったのです。

山が、大きな炎につつまれました。

びっくりした動物達は、必死で逃げ回りました。

 

でも人間には、いい人間もいるのです。

森を真っ黒にした炎を消してくれました。

でも、もうこの森には住めません。

みんなで、他の森へ引っ越しました。

すると、なんと、その森には、 


すると、なんと、その森には、動物達の間でも有名な

フクロウ博士が住んでいたのです。

動物達は、フクロウ博士に、人間の言葉を教えてもらいました。

 動物達は一生けん命勉強しました。


 


 

動物達は、

フクロウ博士に教わった人間語で、

落ち葉に

『タバコをやめて』

という手紙を書きました。
 

   
  「人間様へ
     たばこをすわないで

   山火事になるし
   ゴミにもなるから
   ぼく達が住めなく
   なっちゃう

              山の森の動物より」