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よごれた地球
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そこで宇宙ロケット「ネグロカバロ号」を発射することにしました。乗組員は、たかくんとゆうすけくんでした。
ネグロカバロ号は馬の形をしたロケットで、足にはローラースケートをはいています。ヨーイ・10・9・8・7・6・5・4・3・2・1・0
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ネグロカバロ号は、どんどん空に昇っていきます。 雲の中を横に行く時はローラースケートが役に立ちます。 |
「うーん、やっぱり地球はけむりっぽいよ。」「ヤニで全体が黒っぽくなっているね。」 なんだい、ネグロカバロ。」 |
「えーと、お兄さん星のこと悪くいいたくないけど、このごろすごーく汚いよ。くさいけむりが時々ぼくのところまで、におう時があるんだ。」 月くんは少しおずおずと答えました。 |
びっくりして地球の方をふり返ると、地球はますますタバコをふかしています。
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火星、木星と回って、ネグロカバロ号は土星にやって来ました。 とつぶやきました。 |
天王星、海王星、冥王星も |
今日はネグロカバロ号と二人の乗組員が地球全土にTVで話す日です。 「地球のみなさん、ぼくたちは太陽系を旅してきました。地球のことを聞くためです。今、地球は汚れています。宇宙からみる地球はヤニで黒くなっています。今こそ美しい地球を生き返らせましょう。」 |
TVを見ながら、タバコを吸っていたお父さんたちは、みんなタバコを消しました。 そういう良い人がたくさんふえて、地球はまた美しい星になることでしょう。
(おわり) |
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