(7) 彼は、親ネズミのもとをはなれ、一人で住む場所を探していたのです。
どうやら、野ネズミくんは、この森がすっかり気に入ったようで、さっそく、新しい家を探しているようです。
野ネズミくんは、時間がたつのも忘れるくらい、いっしょうけんめい、探しつづけました。
そして、やっと、大きな木の幹に、ぽっかりと口を開けた穴を見つけたのです。野ネズミくんが、この小さな家を見つけた時は、もう、お月さまが出かかっていました。 |
森のみんなが、そのような努力をしているころ、一ぴきの若い野ネズミが、森にやってきました。