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 彼は、親ネズミのもとをはなれ、一人で住む場所を探していたのです。
 

 どうやら、野ネズミくんは、この森がすっかり気に入ったようで、さっそく、新しい家を探しているようです。
 

 野ネズミくんは、時間がたつのも忘れるくらい、いっしょうけんめい、探しつづけました。
 

 そして、やっと、大きな木の幹に、ぽっかりと口を開けた穴を見つけたのです。野ネズミくんが、この小さな家を見つけた時は、もう、お月さまが出かかっていました。

野ネズミくんは、周りが暗くなっていることに気がついて、ちょっとびっくりしました。

でも、ステキな家を見つけることができたので、まんぞくそうでした。
 

     

 森のみんなが、そのような努力をしているころ、一ぴきの若い野ネズミが、森にやってきました。