(6)

痛みがやわらいで少し気分のいい時には、おっちゃんはタバコをふかしていた。

「おっちゃん、タバコはあかんで。身体に悪いって、お母さん言うとったもん。

おっちゃん、タバコやめんと、いつまでたっても身体ようなれへんで。」

「はっはっはっ…。そうやな。タバコのせいでこうなったもんな。

タバコはほんまに身体にええことない。

おまえは絶対タバコは吸うなよ。」

と、ぼくに言いきかせた。

<ぬ く >