痛みがやわらいで少し気分のいい時には、おっちゃんはタバコをふかしていた。
「おっちゃん、タバコはあかんで。身体に悪いって、お母さん言うとったもん。
おっちゃん、タバコやめんと、いつまでたっても身体ようなれへんで。」
「はっはっはっ…。そうやな。タバコのせいでこうなったもんな。
タバコはほんまに身体にええことない。
おまえは絶対タバコは吸うなよ。」 と、ぼくに言いきかせた。 <ぬ く >