(4)

カエル

 「ちょっと ミミさん、ボクの番だよ」

ミミ

 「いいの、いいの。いっしょに入らせて」

 カエルちゃんの番なのに、ミミさんが入ってきたので、クマ先生もびっくりです。

クマ先生

 「カエルちゃんの番じゃないのかな? ミミさん、あわててどうした?」

ミミ

 「ねェ、クマ先生。私ここ二、三日ノドがヘンだから、みてもらいに来たんだけど…みーんな、同じらしいね。なんだか少しおかしいと思うんだけど…」

クマ先生

 「うーん、たしかに二、三日前からみんなそう言って来る。このワシのノドも、少しヘンなんじゃ」

ミミ

 「クマ先生も? みんな同時にカゼひくって…どうしてかしら? この村は空気がきれいだから、カゼなんてだれもひかなかったのに…。村の中で何が起こってるのかしら? 一度、村の中を調べに行ってみるわ。カエルちゃんもいっしょに行こう

カエル

 「えーっ

<ぬきながら >

 驚くカエルちゃんを引っ張って、ミミさんは診察室を飛び出して行きました。